「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくり」をともにつくりましょう
2024年1月1日
日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事 髙橋 淳
あけましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2020年以降、猛威を振るってきた新型コロナウイルス感染症は、昨年5月に感染症法上の区分が2類相当から5類に引き下げられ、終息状態に向かうかと思われましたが、インフルエンザの患者が増加するなど、複数の感染症が同時流行しており予断を許さない状況となっています。さらに、物価上昇も続き、私たちの健康やくらしはますます厳しさを増しています。
2022年に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻は終息の目途が全く見通せません。さらに、昨年10月に発生したイスラエルとハマスとの軍事衝突は、罪のない民間人に大きな犠牲をもたらしています。国際人道法に違反する行為だとして、非難の声が世界中から上がっていますが、人権侵害の拡大と犠牲者がさらに増加し、現状打開の目途が全くみえません。医療福祉生協連は、日本政府に対して、武力行使の停止と人道支援の実施を、あらゆる手段を通じて当事国、関係国、国際機関に働きかけることを要請しました。
また、気候危機も一段と深刻さを増し、各地での温暖化による環境変化や、大規模災害が頻発しており、対策強化が待ったなしの状況です。
こうした中で全国の医療福祉生協では、「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくりへの挑戦」を中心テーマに掲げ、一人ひとりの健康観を大切にしながらみんなの願いを実現する事業と運動の創造と、気候危機を防ぎ、持続可能な社会・平和な社会をめざしたとりくみを進めてきました。
2024年も、私たちは「健康づくり」「まちづくり」に積極的にとりくんでいきます。一方、コロナ禍を経て、経営状況は厳しさを増していると言わざるを得ません。2030年ビジョンで掲げた足腰の強い経営の実現も待ったなしの重要な課題です。そのためには、医療福祉生協の魅力や価値を多くの地域住民に発信し、活動に参加していただくことが大切です。そして、人権を大切にする社会、平和で持続可能な社会、誰一人取り残さない社会の実現をめざし、会員生協はもとより地域の皆さま、自治体や団体、あらゆる関係者の皆さまとともに協力・共同してまいります。
最後になりますが、引き続き医療福祉生協に対する皆様のご理解と、ご指導、ご鞭撻をお願いするとともに、本年が皆様にとって幸せな一年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のメッセージといたします。
以上