2019年6月6日(金)、ホテルイースト21東京にて第9回通常総会方針学習会「くらしの中の認知症」を開催し、62生協181名が参加しました。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの牧陽子氏は「互恵ケア ―認知症とともに生きていく社会の幸せとは―」と題する講演の中で、認知症がすすむことで起きる社会性低下のメカニズムを紹介し、認知症であっても地域で暮らしていくためには目の前にいる人をまるごと受け止め、“したい”ことを支援・共有する関係性を積み上げていくことの重要性を指摘しました。
その後、群馬中央医療生協(群馬県前橋市)と新居浜医療福祉生協(愛媛県新居浜市)から実践報告がされ、トークセッションが行われました。参加者からは「つながりの場をつくり、その場での経験とエピソードを積み上げていく。人のために何かをしたいという利他的な行動をつうじて自分自身が高まっていく、生協はそういうことができる場所だと感じた」「認知症は数値で評価することが当たり前だと思っていた。社会的認知(人との関係)が重要であることがよくわかった」等の感想が寄せられました。
当日のプログラム
- 基調報告「認知症とともに生きるやさしいまちづくり」
日本医療福祉生活協同組合連合会理事/立命館大学産業社会学部教授 津止正敏氏 - 講演「互恵ケア ―認知症とともに生きていく社会の幸せとは―」
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 牧陽子氏 - 報告「居場所で支える認知症 ―お茶のみ保健室の役割―」
群馬中央医療生活協同組合 お茶のみ保健室担当看護師 石原由紀子氏 - 報告「みんなといっしょに暮らすこと」
新居浜医療福祉生活協同組合専務理事 鴻上千恵美氏 - トークセッション
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 牧陽子氏
群馬中央医療生活協同組合 お茶のみ保健室担当看護師 石原由紀子氏
群馬中央医療生活協同組合 生協事務局長 長谷川敦子氏
新居浜医療福祉生活協同組合 専務理事 鴻上千恵美氏
日本医療福祉生活協同組合連合会理事
立命館大学産業社会学部教授 津止正敏氏