協同の力で、いのち輝く社会をつくりましょう
日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事 藤原 高明
あけましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2018年は、地震、台風、豪雪、豪雨と全国各地で自然災害が多数発生した年でした。お亡くなりになられた皆様に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げ、一日も早く元の生活に戻れるよう力を尽くして参ります。
私たちは昨年1年間、医療福祉生協の「総合力」でくらしを支える事業と地域の活動にとりくみました。自治体が行う協議体や総合事業などへの地域組合員参加を広めました。これまで継続してとりくんできた班会や居場所づくり・子ども食堂での「つながり」を通じて、みんなで食べてみんなで動いて、みんなでおしゃべりができる場として、新たな連携の中で社会とのつながりづくりがすすみました。
2019年は、2020年ビジョン達成にむけた最後の年であり新しいビジョンづくりの年です。医療福祉生協の地域包括ケアの実現に向け、300万組合員の力を発揮し、暮らしと健康に「価値ある存在」「身近な存在」にしたいと願っています。
平和・憲法・民主主義をめぐっては様々なことが予想されます。私たち医療福祉生協は理念に「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる」を掲げています。この理念を実現に向け、多くの人と手を取りあい活動を進めて参ります。
国連は、誰ひとり取り残さない持続可能な社会をめざす「持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ世界に呼びかけています。私たちもその取り組みを一層推進するために、医療福祉生協の総合力と連携をいかし実現にむけて力を発揮して参りたいと考えます。
医療福祉生協に対する皆さまの一層のご理解と、更なるご指導・ご鞭撻をお願い申し上げるとともに、本年が皆さまにとって幸せな一年となりますよう心から祈念申し上げます。
日本生活協同組合連合会
代表理事会長 本田 英一
新年あけましておめでとうございます。
医療福祉生協の役職員の皆様が、組合員のくらしや地域を支えるため、日々奮闘されておられることに心より敬意を表します。
昨年開催した日本生協連第68回通常総会において「コープSDGs行動宣言」を採択しました。環境や人と社会に配慮した「エシカル消費」に対応した商品の普及、安心してくらせる地域社会づくり、防災・減災の活動、ユニセフ募金活動、フードバンク・フードドライブ、子ども食堂などの活動はどれもSDGsの「誰一人取り残さない」理念と重なり合うものです。引き続き、協同組合・行政・NPO等の皆さんとのパートナーシップで、世界的な課題であるSDGsの実現に貢献したいと思います。
全国の生協では、地域社会づくりの取り組みとして、地方自治体との見守り協定や地域包括連携協定の締結、健康づくり、子育て支援など様々な活動を組合員参加で進めています。特に「健康チャレンジ」は、医療福祉生協からの呼びかけに応え、購買生協や他の協同組合が協力して取り組まれる例が、各地で生まれています。厚生労働省では、地域包括ケアに関わる生協の取り組みについて事例集を発行するなど、生協の活動を高く評価いただき、社会的に発信されています。これからも安心してくらせる地域社会づくりをテーマに、全国で事例を学び合い、取り組んでまいります。
2018年4月日本協同組合連携機構(JCA)が発足し、協同組合同士の連帯の機運が高まっています。各協同組合の強みを活かし、地域の課題解決をめざした取り組みが始まっています。これからも連携強化に努め、協同組合全体で存在感を高めていきたいと思います。
最後に、この1年が皆様にとって実り多い年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。