comcomは医療福祉生協の情報誌(毎月20日発行、定価410円)です。
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comcom4月号が発刊されています
■特集
子ども・子育て支援のネクストステージ
【インタビュー】
●日本大学文理学部 教授 末富芳
【リポート】
●始めたからこそ見えた
子どもたちの今 子ども食堂のこれから
■協同のある風景
送迎が育むたすけあい
―おじさん組合員による患者送迎―
西濃医療生協
きっかけは経営危機
岐阜県大垣市にある西濃医療生協は2001年に誕生した医療福祉生協です。事業開始は2002年10月。初年度に4000万円近い赤字を計上しました。翌年度も改善の見通しがたたず、2003年7月には日本生協連医療部会(当時)から「経営対策が必要な生協」に指定されました。
西濃医療生協の設立からかかわり、理事長もつとめた宇津時雄さんは当時を振り返ります。「場所も悪いでな、診療所の利用者が少なかったんやわ。念願の診療所が始まってすぐに大きな赤字。自分たちの診療所をなんとかせなあかん。ひとりでも多くの組合員に診療所を利用してほしい。そのためにできることから始めようと、定年退職して自由な時間がある男性5~6人のメンバーで送迎を始めたんや」
帰りはどこでもOK
~送迎が生活支援に~
こうして2004年1月に組合員による患者送迎がスタート。利用は無料、西濃医療生協が所有する車両で送迎します。送迎は月曜日から土曜日の午前8時半~午後1時まで利用可能で、希望者は利用の前日までに診療所受付で予約をします。利用者は少ない日で20人、多い日は40人を超えます。
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